弊社では、「地下室を作りたい」というご相談を数多くいただいています。
防音性や気温の安定性に優れている地下空間は、狭小地の新たな選択肢として検討される方が増えています。居室やワークスペースなど、日常的に使う方が気になることの一つが「地下室の天井高」です。


これまで私たちが手がけた地下室の多くは、天井高を2.1mに設定しています。
一般的な住宅の天井高(2.4m)より30cmほど低くなりますが、階段の段数を抑えられるため、狭小地など限られた条件下でも地下空間を無理なく確保できるのがメリットです。


「30cmも違うと、圧迫感があるのでは?」と思われるかもしれません。
ですが、実際に地下室を寝室や書斎にされているお客さまからは、「これで十分。全く圧迫感などは感じません」といった声をいただいています。
明り取りの窓などもあるため、見学をされたお客さまは「思っていた以上に落ち着く、いい空間ですね」と言っていただくことの方が多いのです。


ですが、地下室の天井高は必ずしも2.1mというわけではありません。
現在建築中の家では、天井高を約3mに設定しています。地上からは3.5mほど掘り下げており、音楽室として使用される予定。音響効果に考慮した結果、あえて高さのある空間にしています。
地上で同じように3mの天井高を確保しようとすると、家全体の高さも上がるため建築コストが増え、階段の段差も多くなります。
このように狭小地だけでなく、さまざまな暮らし方に地下室はフィットするのです。


ただし、土地の条件(水脈など)によっては高さに制約が出るケースもあります。
地下室をご検討中の方は、土地のご購入前に一度ご相談くださいね。