最近の家づくりで人気の「ファミリークローゼット」。
ご家族の衣類や荷物を一か所にまとめられるため、「新しい家にはファミリークローゼットが欲しい」というご要望をいただくこともあります。
ですが、限られた面積の中で間取りを考える狭小住宅にも、ファミリークローゼットは向いていると思いますか?
もちろん造ることはできますが、CC HOUSEでは、狭小住宅との相性はそれほど良くない場合もあると考えています。

◆ファミリークローゼットにはある程度の広さが必要
ファミリークローゼットは、ご家族の衣類などを一か所にまとめて収納するスペースです。
ある程度建物に広さがあり、「各部屋の収納は少なくしてもいいから、家族みんなの収納をまとめたい」という場合には、とても使いやすい間取りだと思います。
一方、狭小住宅ではファミリークローゼットのためにまとまった面積を確保すると、その分、居室などほかのスペースが小さくなってしまいます。
実際、CC HOUSEがこれまで設計してきた狭小住宅でも、大きなファミリークローゼットを一か所に設けるより、それぞれの部屋に必要な収納をつくるケースが多くなっています。
◆「わざわざ取りに行く収納」にならない?
もうひとつ考えておきたいのが、生活動線です。
例えば3階建てで2階がリビングの場合、ファミリークローゼットをどこにつくるのか。
1階につくれば、3階の寝室から衣類を取りに行くために階段を下りることになります。反対に3階につくれば、1階を使う家族にとっては少し遠い場所になります。
狭小住宅では、ご夫婦の寝室と子ども部屋が別々の階になることも珍しくありません。
そう考えると、収納を一か所にまとめるよりも、それぞれが使う場所の近くに必要な収納がある「分散収納」の方が、かえって暮らしやすい場合があります。

◆人気の間取りが、“わが家にも合う”とは限りません
SNSなどを見ていると、素敵なファミリークローゼットを目にする機会も多く、「わが家にも欲しい」と思われるかもしれません。
もちろん、ご家族の生活動線や建物の広さによっては、狭小住宅でもファミリークローゼットをご提案することはできます。
ただ、人気だからと無理に取り入れる必要はありません。
大切なのは、「ファミリークローゼットをつくること」ではなく、毎日の暮らしの中で使いやすい場所に、必要な収納があることです。
限られた面積をどう使うかは、狭小住宅の家づくりでは特に大切なポイント。
CC HOUSEでは、「ファミリークローゼットが欲しい」というご希望もお伺いしたうえで、ご家族の生活動線や間取り全体を見ながら、本当に使いやすい収納方法をご提案しています。
流行している間取りや設備も、本当にわが家に必要なのか。一緒に考えながら、暮らしやすい住まいをつくっていきましょう。




