地下室に欠かせない階段。階段の配置や構造は、地下室をどのように使うかによって変わります。
そこで今回は、地下室の用途に合わせた階段設計についてご紹介します。
■地下室を防音室にするなら……
地下室を音楽や映画鑑賞のための「リスニングルーム」にしたい場合、防音に特化した造りにする必要があります。
そのため、2階やリビングに向かう階段と直接つなげるのではなく、地下に行く前に前室を設けて音を一度遮断する設計がおすすめです。
この前室によって、音が外部に漏れず、リスニングルーム内の音響がより良くなる効果が期待できます。
■生活空間とつながる階段
狭小住宅では、地下室は寝室など生活空間の一部として使用されています。
こうしたケースでは、地下室とリビングを階段でつなぐ方法が多く採用されています。
限られたスペースを有効に使うために、地下室から2階までの階段を同じ場所に設置し、空間を最大限に活かすためです。
■とにかくシンプルにしたいなら
地下室を防音性を必要としないオープンな空間にする場合には、廊下や扉のないシンプルな設計もアリ!
階段を下りた先に寝室やクローゼットがそのまま広がっている間取りは、無駄なスペースを最小限に抑えることができます。
ここまでいろいろな考え方をご紹介しましたが、地下室をどのように使いたいか、隣家との間隔、地下の配置など全体を考慮して設計するため、階段の位置はケースバイケース。
狭小住宅を検討されている方や、地下室に興味のある方は、階段の配置も含めてどんな小さなことでもお気軽にご相談ください。