家づくりを考える時に「家族みんなが快適に過ごせること」を大切にされる方が多い一方で、忘れがちですが大切なのが「自分の居場所」です。限られたスペースの狭小住宅でも、工夫次第で自分だけのくつろぎ空間をつくることができます。

広い専用ルームを確保するのは難しくても、コーナーやちょっとしたスペースを活用するだけで、自分らしい空間は生まれます。
忙しい方にとっては、意外にも「キッチン横」が落ち着く場所になることも。小さなテーブルやカウンターと椅子を置くだけで、そこは立派な“自分のスペース”です。
また、パントリーや階段下などの狭い空間も、自分の居場所に向いています。
「誰も来ない=干渉されない」場所だからこそ、好きな本を置いたり趣味のグッズを並べたりするだけで、居心地の良いおこもり空間になります。広い部屋よりも、むしろ狭い空間の方が落ち着く、という方も少なくありません。

洗面スペースをホールに移動し、そこにカウンターを設置する方法もあります。
スタッフの中には「洗面台の横にコーヒーを置いて、ぼーっとするのが好き」という人もいるほど人によっては落ち着くようです。脱衣や洗濯と分けられた独立洗面は、思いがけず自分の居場所として活躍するのです。
もちろんご家族のライフスタイルによって“居場所”の形は変わります。リモートワークが多い場合は、半個室のワークスペースを。ご夫婦で寝室を分けたいという希望なら、寝室それぞれに小さな居場所をつくることも可能です。
狭小住宅だからといって「自分の空間は持てない」と諦める必要はありません。むしろ限られた空間だからこそ、工夫が光り、自分らしい居場所が生まれると私たちは考えています。




