狭小住宅の暮らしで、意外と影響するのが家具の存在。
家具が増えれば、その分スペースを使います。だからこそ住み始める前に「どんな家具を置くのか」を考えておきましょう。狭小住宅では家具の選び方で、広さの感じ方が変わることもあるのです。


狭小住宅を設計する際は、スペースを最大限に活用するため、造り付けの収納をご提案することが多いです。そのため、“収納家具を後から増やさなくても暮らせる”ように考えるのが基本。
表に出る家具が増えるほど、どうしても部屋は狭く感じますので、不要な家具はなるべく置かないようにするのがおすすめです。


一方で、ソファーやイスはやはり必要。
ずっと床に座って過ごすのは体への負担も大きくなるため、座る場所はある程度確保しておきたいところです。ただ、ご家族全員分が座れる大きなソファーを置くというよりは、コンパクトなものを選ぶ方が多い印象です。
ダイニングチェアを少し座り心地のよいものにして、「食事だけでなく、くつろぐ時間にも使う」という工夫をされているご家庭もありますよ。


逆に、なくても困らない家具もあります。
テレビボードはテレビを壁掛けにすれば、置かなくても済みます。
収納家具も同様で、収納計画をしっかりと立てておくと、後からタンスや棚を増やす必要はほとんどありません。もちろん、思い入れのある家具を持ち込みたいという方もいらっしゃいますが、新たに増やす家具はできるだけ少なくする方が、空間はすっきりと保てます。


家具を置く代わりに「空間そのものを工夫する」ケースもあります。
これまでの事例では、リビングに小上がりを造って座る場所にしたり、ダウンフロアを椅子のように使ったりする方法を取り入れたこともありました。
また、壁面収納を造り付けにすることで、家具を置かずに収納量を確保することもできます。


狭小住宅は限られた空間だからこそ、本当に必要なものを見極めながら、心地よい住まいを造っていきましょう。