地下室は、一部屋だけというイメージがあるかもしれません。
ですが、地下室って本当は自由度が高いのです。
地下室は、容積率や建ぺい率が適用されないため、地上の建物とは別に空間を増やせるメリットがあります。つまり地下室は、場合によっては地上だけの建物よりも、ゆとりのある空間が造れる可能性を秘めているわけです。(固定資産税の計算には地下室の床面積も含まれますが、比較的低コストです)


地下室は、一部屋だけ造る方が多いのですが、前述のように広さにある程度自由があるため、二部屋を造り、浴室やトイレなどを設けることも可能です。
ただし、水回りを造る際は、排水を地上に上げるためのポンプアップ設備が必要になるため、費用などを含めて検討しましょう。


例えば、子ども部屋を二部屋造り、寝室と書斎を地下室に造るなど、居室として使う場合には、採光の確保が法的に必要になります。法律では、居室には「採光面積が床面積の7分の1以上」であることが定められています。そのため、採光を得るために、地下室にドライエリア(採光用の掘り込み)を設けたり、地下室の3分の1を地上に出して窓から光を取り入れる設計を行うことが一般的です。もし法的な採光を確保できない場合は、その空間は収納や物入れとして扱うことになります。


今回ご紹介したとおり、地下室は土地を有効活用しながら、部屋数を増やせるなどのメリットがあります。狭小地でもゆとりのある空間づくりをされたい方は、ぜひご検討ください。