地下室は主に湿度や換気の視点から、実はあまり相性の良くない物や設備もあります。
今回は、私たちが地下室をご提案する際に気を付けている、相性の良くない物や設備についてご紹介します。

◆ダクト式24時間換気システム
地上では弊社でも採用している「ダクト式の24時間換気システム」。ですが地下室を設計・施工する時には、この方式はあまり向いていないと感じています。
特に狭小地に造る地下室では、ダクトを通すルートを確保するのが難しく、ダクト用のスペースがもったいないと感じるケースも少なくありません。
また、弊社で採用しているのは「床下から空気を取り込むタイプ」ですが、地下空間ではその仕様との親和性もやや低め。
そのため、地下だけ別系統の換気システムを導入し、個別に調整することで快適な環境を確保しています。
◆加湿器
冬の乾燥対策として定番の加湿器ですが、地下空間では使用に注意が必要。
弊社では、調湿システム「カライエ」を取り入れた家づくりを行い、特別に加湿器を設置しなくても年中快適な湿度を保つことができています。
逆に加湿器を使ってしまうと湿度が上がりすぎてしまう可能性があり、カビや結露の遠因になることも……。基本的には、地下室に加湿器は不要です。

◆一般的な壁紙
地下室の壁は、一般的な壁紙よりも塗り壁がおすすめ♪ 理由はシンプルで、塗り壁には調湿作用があるからです。
「カライエ」で湿度のバランスはとれているものの、人が出入りすることでわずかに湿度が上下することも。その微妙な変化を調節してくれるのが塗り壁です。
もちろん、一般的な壁紙でも施工自体に問題はありませんが、地下という特性を考えると、より湿度に強く、空気環境を安定させてくれる塗り壁の方が安心です。
地下室を快適に使うには、地上とは違う目線で設備等を選ぶことが大切。
地下室の施工実績が豊富なCC HOUSEなら、居室として快適に地下室が使えるように施工できますので、ぜひご検討ください。