狭小住宅では、限られたスペースの中でどれだけ光を取り込むかも、家づくりのポイントの一つです。
今回は、窓の配置や間取りの工夫など、設計事務所ならではのアイデアをご紹介します。


◆天空からの採光を活かす
狭小地では、周囲の建物に囲まれ、十分な採光を確保するのが難しいことも。そのような時は、屋根の一部を開口し、トップライト(天窓)を設けて直接光を取り入れる方法をご提案することもあります。
ただし、1階はトップライトだけでは十分に光が届きません。その際は、廊下や階段部分の床に格子状のグレーチングなどを使用し、1階にも光が届くようにします。
吹き抜けにしてしまうと居住スペースが削られるため、廊下や階段の一部に光を通す素材を取り入れることで、明るさと実用性を両立できます。


◆道路側の窓は外からの視線を考慮する
道路に面した側に大きな窓を設けると、十分な採光を確保できますが、通行人の視線が気になるという問題もあります。そのため、外付けブラインドやルーバーを設置したり、すりガラスなどを用いて光を取り入れつつプライバシーを守る工夫が必要です。
もしくは、目線の高さを避け、上部や下部に分けて窓を配置する方法も。
特に1階部分は、外からの視線を考慮しながら窓の配置を検討しましょう。


◆隣家との距離が近い場合は?
隣家との距離が近い土地では、横の窓からの採光は限られてしまいます。窓を設けてもすぐ隣の壁しか見えない場合、光を取り込む効果はあまりありません。そのため、最近では断熱性能やコストを考慮し、隣家側にはあえて窓を設けない選択をする方も増えています。


自然光を取り入れるかどうかは、部屋の用途によっても変わります。最近の傾向は、居室(リビングや寝室など)はできるだけ自然光を確保したいというニーズが多く、一方でトイレ、ランドリー、浴室などの水回りには窓を設けず、照明で対応するケースが増えています。
狭小住宅に限った話ではありませんが、どこにどうやって光を取り込むかは、明るく快適な住まいに欠かせません。限られたスペースの中でも叶う明るい空間づくりなら、CC HOUSEにお任せください。