狭小住宅では、限られたスペースをいかに有効活用するかが家づくりのポイントの一つです。今回は、デッドスペースの活用法として興味を持たれるお客さまも多い、ロフトについてのメリット・デメリットをご紹介します。


まず、ロフトのメリットを考えてみましょう。
狭小住宅では、主寝室や子ども部屋に8帖や10帖といった広い空間を確保するのは難しく、広くても6帖ほど。そのため、「もう少し広く使いたい」と感じる方もいらっしゃいます。そこで、屋根の傾斜を活かして天井を高くし、ロフトを設けることで、空間を縦にも使えるようにします。
お子さまの部屋にロフトを取り入れたいというご要望も多く、寝るスペースとしての活用だけでなく、小さなお子さまにとっては秘密基地のような特別な空間となり、楽しみながら使えるのが魅力です。


一方で、ロフトにはデメリットもあります。
まず、ロフトに上がるためのハシゴスペースが必要となり、その分の床面積を確保しなければなりません。また、ロフトは高い位置にあるため掃除がしにくく、使わなくなった際にデッドスペースとなる上に、ホコリが溜まってしまいがちです。
こうしたデメリットを防ぐには、「天井が高いからロフトを作る」というだけではなく、本当に使うのかを検討しましょう。例えば、収納スペースとして利用するのか、就寝スペースとして使うのかなど、用途を明確にすることで、ロフトが無駄になりません。


狭小住宅の設計では、ご家族のライフスタイルに合わせた空間の使い方を事前にしっかりと検討し、無駄なスペースを造らないことが大切です。
ロフトが必要か、不要かお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。